『OCEAN'S 8』を観てきた!!私と洋画の関係について。
みなさん、おつかれ様です。
最近はめっきり洋画しか観なくなったLilyです。
今日から、映画レビューなんかも書いてみようかと思います。
私、一応、芸大の映画学科出身でして。
元々邦画大好きだった私ですが、今は完全なる洋画ファン。
英語の勉強中というのもあるし、他にも邦画離れの理由はあったりして…
今は語れませんが、いつか語る時が来るかもしれません。笑
そもそも、海外渡航を考える前は日本から出る気なんてさらさらなかったし、
海外の文化や言語にも全く興味はありませんでした。
洋画も娯楽としてディズニー作品とか勉強のためにヒット作は観たりするものの、
自らTSUTAYAで借りるのはもっぱら邦画作品ばかりで…
正直「食わず嫌い」してたと思う。いや、完全にしてたね。笑
というのも、英語が分からないと俳優の演技が上手いのか下手なのか分からなくて…
だって話す時のアクションや表情がオーバーだったり(ステレオタイプなイメージだけど)、演技や「海外あるある」も日本と結構違うじゃないですか?
「分からない」のがストレスで、それが食わず嫌いしてた理由だった気がする。
それが変わったきっかけは、大学時代にバイトしてた映画館。
邦画が好きなのに、その映画館は洋画専門の映画館だったんですよね。笑
でも、そのおかげで洋画がタダで観れました。
自分からお金払っては観ないけど、タダなら観るじゃないですか!!笑
しかもその映画館、大手シネコンではなかったので、わりとニッチな作品が多くて。
大好きなグザヴィエ・ドラン作品に出会ったのもこの映画館でした。
邦画もそうなのですが、洋画もどちらかというと、
「超大作!大ヒット!」よりも、Amazonプライムで無料で観れるようなB級作品が大好き。
邦画は2000年前後くらいに量産されてたようなB級作品が大好きです。
(ex,『ラブ&ポップ』『犬猫』『LOVE/JUICE』etc…)
なので、ここではあまり広く知られていない、でも誰でも気軽に鑑賞できる良作を見つけたらダラダラとレビューしていきたいと思います。
さて、前置きが長くなりましたが『OCEAN'S 8』!!
「豪華女優陣!オーシャンズシリーズ!早速大作じゃないか!!」
って思ったそこのアナタ!!
私の中ではコレ、B級作品としてめっちゃ評価したい作品なんです!!
(もちろん良い意味で!!!)
あらすじ
過去、数々の強盗計画を成功させてきた強盗集団「オーシャンズ」を率いた大盗人・ダニーオーシャン。
「もう二度と、犯罪なんてしない。普通の生活を送りたいの」
そんな兄と同じ道を歩んでいた妹・デビー(サンドラ・ブロック)は、とある画家の男に騙され5年8ヶ月の服役の末、刑務所を出所する。
返却された私物の財布には、たった45ドルしか入っていなかった。
「お金のアテはあるの?」心配する警察官にデビーは軽々と言い放つ。
「45ドルもあれば十分生きていけるわ」
その言葉通り、生活用品、果てはホテルの部屋まで軽々と盗んでいくデビー。
出所早々向かった先は相棒・ルー(ケイト・ブランシェット)の元だった。
デビーはルーに、とある「計画」を打ち明ける。
それは5年8ヶ月の歳月をかけて編み出した完全無敵の「強盗計画」。
舞台はニューヨーク、メトロポリタン美術館で開催されるファッションの祭典・メットガラ。
数々の宝石が展示されるこの祭典でデビーが狙うのは、広告塔に起用されたハリウッド女優・ダフネ(アン・ハサウェイ)が身につけるカルティエの最高級ネックレス・トゥーサン。その価値、なんと1億5000万ドル…!!!
計画の実行に向け動き出したデビーとルーは、
脱税と借金にまみれた時代遅れなデザイナー・ローズ(ヘレナ・ボナム=カーター)
かつてデビーと共に活動していた凄腕の運び屋・タミー(サラ・ポールソン)
同じくデビーの旧友である宝石鑑定師・アミータ(ミンディ・カリング)
誰にも本名を明かさない天才ハッカー・ナインボール(リアーナ)
凄腕のスリ・コンスタンス(オークワフィナ)
「とにかく凄腕」の彼女たちを仲間に迎え、誕生した新生「オーシャンズ」。
兄・ダニーに引けをとらない壮大かつ執念の「強盗計画」が、ついに始まる…!!
(個人的にまとめたあらすじです。公式のコピペではありません。)
感想
「オーシャンズ」シリーズは、昔テレビで放映していたのを観たことあるくらい。
仲間の特技を生かした数々の凄技に「とにかくハラハラドキドキした!」という感想以外、記憶に残ってることはほとんどないくらいの事前知識で鑑賞しました。笑
この作品、なんといっても見所は「女だらけの強盗集団」、
そして「ターゲットも女」であるというところ!!
主人公・デビーのセリフにもありますが、とにかく「男は必要ない」映画。
レビューでは「テンポが悪い」「無駄なシーンが多い」と言ってる方が多いのですが…
それはこの作品にとっては褒め言葉だと思います。笑
女性は感情論で物事を進めますし、女性の「計算」はしなやかで繊細。
歴史上で活躍した女性発明家や革命家がそうであるように、
生活の中にまぎれて男性は気づかないような些細なことにヒントを得てアイデアを生み出したりします。
確かに、他の「オーシャンズ」シリーズに比べると「テンポが悪い」。
でもそれは「女版オーシャンズ」としての大正解!!
あと、私が好きだったのは「絶妙なダサさ」にありまして。
これが「B級作品として」評価したい理由なのですが。
女優陣は豪華ですが、カメラワークや衣装、話の展開、時折出てくるテロップやシンプルなエンドロールも含めて、
良い意味でも悪い意味でも「古い」なぁと思うところが多々あり。
最近の海外ドラマの方がよっぽどスタイリッシュだよ!!!っていう。笑
あと、メンバーに「完璧な美女」がいないところも最高でした。
(ハリウッド女優役のアンハサウェイですら、どちらかというとブサイクキャラだったと思う。笑)
その「絶妙なダサさ」が、私にとってはドストライク!!!
映画を観た後、女優陣のバラエティインタビュー動画をYoutubeで見漁っていたのですが、この女優たちのわちゃわちゃ感、仲良しチーム感、なぜか既視感があるような…
そして私は気づきました…
これ、日本でいう『ショムニ』なのでは…!?
みなさん『ショムニ』というドラマをご存知でしょうか…!?
(知らない方は、ぜひ調べて観てください!!)
とある会社の掃き溜め・庶務二課に追いやられた6人の個性大爆発OLたちが、
ダサい会社の制服に身を包み、個人の能力を活かした大胆不敵・奇想天外なアイデアでセクハラ、パワハラ、男上司や会社の問題をあの手この手でコテンパンにぶっ叩いていく…!!!
しかも、その原動力は「正義」じゃなくて、ただ「欲望」のみ!!!
(大概、お目当はお金や高級肉だったりすることが多いです笑)
でもそれが誰かにとっての「正義」となって、人助けになっていく…
熱狂的なドラマっ子だった小学生の私を虜にした大好きな作品。
『ショムニ』に影響されて私の性格は180度変わりました。笑
そう、これだ…!!この感覚だ…!!
「美女」ではないけど一筋縄ではいかない「最強の女たち」。
「最強」なのに、カッコよさの中にどこか滑稽さも感じられるところが憎めない。
無駄なことをしてるように見えて、実はそれが彼女たちの秘密兵器だったりする。
「テンポが悪い」「無駄なシーンが多い」
これこそ、『OCEAN'S 8』の真のみどころだと私は思います。
『ショムニ』が好きな方は、ぜひ観ることをオススメしたい!!
(オススメするターゲットの範囲が狭すぎるけど…笑)
DVDでお家でダラダラ何度も観たい「スルメ系」作品!!
まとめ
ただ、真面目な評価をすると、
製作陣にもう少し女性が多い方が良かったのでは…?と思います。
特にカメラマン…!!!
女優を本気で「ブスに撮れる」のって、女性カメラマンだけだと思うんですよ。笑
男性カメラマンだとどうしても、
「このカメラマン、女優のこと綺麗に撮れてないな…」ってレベル止まりで、
「このカメラマン、遠慮なくブサイクに撮ってて最高!!」ってならなかったのがとっても惜しいというか、もったいないなぁと思いました。
あと、衣装のセンスが微妙。
デザイナー・ローズが作る服のセンスが「古い」のは分かるんですけど、
ガラのシーンで着ていた服飾専門学校の1年生が課題で作ったようなあのドレスはさすがに…仕組んだとしても超有名ガラのデザイナーとして起用されたと世間に言わせるには非現実的な気がしました。
そして、欲をいえばもっとメンバーのバックグラウンドが知りたかった。
リアーナ演じる天才ハッカー・ナインボールの妹のことや家庭の事情とか、
オークワフィナ演じる凄腕スリ・コンスタンスがなぜあんな神業レベルのスリを身につけるに至ったのかとか…スケボーしてるシーンももっと観たかったし…
それぞれのスピンオフをぜひ観たいので、熱烈に続編希望です。笑
莫大な予算が必要だと思いますが…そこは海外映画界、やってのけてくれることを期待します…!!
そんなこんなで大ボリュームの映画レビューでした。笑
しかも映画のネタバレや確信に触れてないのにこの文字数…
お付き合いくださったみなさまありがとうございました。
また、気が向いたら好き勝手にレビューしますね。
では、また次回!!
Lily